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『穴沢ジョージのアナザー・ホームページ』

Drums

      ドラムのはなし

 高校1年生の時、ブラスバンドに入ったが、お目当てのテナーサックスは先輩の指定席で、2年まで待てと言われ、タイコにまわされた。いわゆる大太鼓や小太鼓、両手でバシャーンって音を出すシンバルを,担当するのだ。
 当時は吹奏楽といっても、今のようにティンパニーや様々なパーカッションは入っていないのが普通だった。したがって、もちろんドラムセットなんて全く考えられなかったのだ。
 で、1年生は経験不足もあって、大抵大太鼓とシンバルをやらされた。僕はこの単純な打楽器も、決して嫌いではなかった。とくに、盛り上がったところで一発シンバルを「ジャーン!」と入れるのは、けっこう快感だった。
 そのあと2年生になって、先輩が卒業して、テナーサックスに転向。僕のドラム人生は、入り口のところでいったん終わった。2年生の途中から、ビートルズがやりたくなって、ポピュラー音楽同好会を作り、ブラスバンドとも、おさらばしてしまった。3年生になってからは、ビートルズバンドで、ギターをかきむしりながら歌った。♪アワナホ~ジョ~ハ~ン!って。
 時は流れ流れて、ぅん十年。ひょんなことから、ドラムセットの前に座ることになった。何しろ40すぎてほとんど初めての世界に、ついのめり込んで、今に至っている。あまり練習はできないが、近所のおばちゃんたちの大正琴と同じで、やめられなくなってしまった。
 でも、高1のあの時、タイコにまわされて、小太鼓の基礎練習だけはやっておいたのが、かなり役に立っているのだ。

 さて、現在僕の手元には、徐々に集めたセット、シンバル、スネアおよびハードウェアがかなりある。もちろん、いつも全部が必要なわけではないけれど、かなり自然淘汰されて、今残っているのは手放しにくいモノが多い。
 若い頃にあこがれて叩いてみたいと思っていたのは、言うまでもなくロジャース(Rogers)とラディック(Ludwig)だった。まさか自分のモノとして叩けるなんて思ってもしなかったので、今、セットでどちらも持っているのは、奇跡のようで、本当にうれしいのだ。
 僕は、いわゆるヴィンテージモノのコレクターではないけれど、70年代の Rogers のセットと複数のスネア、復刻版のラディックのリンゴスター・モデルは、たからもの。ちなみに、これらはすべて中古で手に入れた。


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